ライターがどのように記事を書いているのかが不透明だと、不安に思われるクライアント様も多いと思います。
なので、だいたいこんな感じで記事を作成しています~というフローを公開しておきます。
①事前に勉強する
記事を書き始める前に、執筆するテーマについて勉強するようにしています。
もちろん、一々専門家になってから記事を書いていたのでは、いくら時間が合っても足りませんので、ざっくりとした基礎知識を得るだけです。
たとえば、「脱毛」というテーマで書くなら、
- 大手サロンや医療機関が出している説明にざっと目を通す
- Wikipediaの記事に目を通す
- 「脱毛」検索上位の記事にざっと目を通す
- できるだけ中立的で専門性の高い記事に目を通す
などです。この程度であれば、一時間ほどで十分に見て回れます。
勉強とも呼べないような、ちょっとした「予習」にすぎませんが、経験上、このような一手間を挟むかどうかで、記事のクオリティは大きく変わってきます。
テーマ全体の理解が浅いまま、いきなり「調べながら書く」をはじめると、どうしてもコピー度の高い文章になってしまいがちです。
最初にテーマ全体のイメージを簡単にでも掴んでおくと、整合性の高い記事を書くことができるようになりますし、「自分の言葉で表現し直す」ことも容易になります。
②記事構成を作る
リサーチを通じて検索者の「知りたいこと」を把握し、それを元に記事の構成を作っていきます。
この工程では、
- 見出し構成のためのリサーチ
- 記事を書くための知識の取得
の二つを同時進行で進めていきます。
記事のSEO的な価値は、構成の段階で半分くらいは決まってしまうため、しっかりリサーチを行います。
上位記事のリサーチ
対策キーワードで検索をかけ、上位に表示されているコンテンツを調べます。
とりわけ見出しの設定に着目しながら、対策キーワードでどのような情報が求められているのかをチェックします。
記事に盛り込むべき内容やキーワードを、別窓で開いたエディタにどんどんメモしていきます。
このとき、いくつもの記事に目を通すことでまとまった知識が得られ、記事を書くための下準備にもなります。
サジェストツール
サジェストツールを利用して、さらに「検索意図」に対する理解を深めます。
ただし、サジェストツールは細かすぎるニーズまで拾ってしまうので、ざっと目を通してキーワードまわりの全体像を確認する、という意味合いで使います。
ここまでくると、検索者の顔が見えてきて、記事のイメージが固まってきます。
見出し構成の作成
メモした内容を元に、記事の構成を作ります。
メインの対策キーワードを中心に、リサーチで集めた関連キーワードなどを、各見出しごとに配置していきます。
冗長な記事にならないように注意しながらも、できるだけ網羅性の高い記事になるように心がけます。
③記事を執筆する
構成に基づいて、記事を執筆していきます。
すでに書くべきこと(=見出し)は決まっているので、調べながら本文を埋めていく作業になります。
「見ながらリライト」はしない
執筆の段階では、「上位記事を見ながら書く」ことはしないようにしています。
「情報」は参考にしても、「文章」レベルでは参考にしないようにするためです。
「お弁当を忘れた子に、みんなでおかずを分けてあげる」ようなやり方で、上位記事から文章を寄せ集めても、質の悪いキュレーション記事になるだけです。
情報はいったん頭にしまいこみ、自分の言葉で一から文章を組み立てるようにします。
こまめに調べながら書く
本文を埋めていくときには、少しでも情報不足を感じたら、こまめに検索をかけるようにします。
そうすることで、より専門性の高い記事に当たることができ、記事の内容に厚みと信頼感が増します。
自信のないままに誤魔化して書くと、かならず文章に出るので、面倒がらずに調べるようにしています。
わかりやすさに気を配る
記事を書くときは、「わかりやすさ」を最重視します。
SEOも、究極的には、ユーザーの満足度に行き着きます。
ユーザーはわがままです。余計な文章は読みたくないですし、少しでも「わかりにくいな~」と思ったら離脱していきます。
- 結論ファースト
- 言い回しの平易さ
- 一文の長さ
- 漢字とひらがなの比率
- 文字装飾・箇条書き・ボックスなどの使用
などに気を遣い、「わかりやすい!」と思ってもらえるような記事を目指します。
おわりに
以上、執筆フローを簡単に紹介してきました。
WEBライターの仕事は単純と言えば単純です。
情報を集め、再構成し、一本の記事にする仕事です。
上で紹介した執筆方法にしても、SEOライティングとしては極めてオーソドックスなやり方で、何一つ真新しい点はありません。
ですが、単純だからこそ、各工程をどこまでキッチリこなせるかで、記事のクオリティが決まってくると考えています。
クライアント様に満足してもらえるよう、常に全力を尽くして執筆しておりますので、ご依頼の際は安心してお任せください。